――「見知らぬ通行人を包丁で襲う」85歳の男が現行犯逮捕
10月29日午前6時すぎ、福岡市中央区の住宅街・梅光園で、
静まり返った朝の空気を突き破るような叫び声が響きました。
「包丁を持った男が襲いかかっている!」
通報を受け、警察が急行。
現場には、65歳の通勤中の男性に馬乗りになり、
包丁を3本も構えた高齢の男の姿がありました。
その場に居合わせた通行人が勇敢に取り押さえ、
男は殺人未遂の疑いで現行犯逮捕。
このあまりにも突然の事件が、福岡の街を騒然とさせています。
容疑者プロフィール
- 氏名:浜崎 勝(はまさき・まさる)※報道では「自称」と記載
- 年齢:85歳(自称)
- 職業:無職
- 住所:福岡市中央区梅光園3丁目(自称)
- 逮捕容疑:殺人未遂(現行犯)
- 逮捕日時:2025年10月29日 午前6時ごろ
- 逮捕場所:福岡市中央区梅光園の歩道上
この高齢の男は、なぜ通りすがりの男性を襲ったのか。
その言葉がまた、常識では理解できないものでした。
「金を取りに来る受け子だと思った」――異様な供述
取り調べに対し、浜崎容疑者はこう語っています。
「包丁で傷つけた。金を取りに来る“受け子”だと思った。」
つまり、オレオレ詐欺などの“受け子”と勘違いして襲撃した、というのです。
しかし、被害者とはまったくの他人。
道ですれ違っただけの通勤中の男性でした。
この供述から、浜崎容疑者の精神状態や思い込みの強さがうかがえます。
警察は、犯行に至った経緯や心理状態について慎重に捜査を進めています。
事件の経緯
- 午前6時すぎ、梅光園の歩道で通行中の65歳男性が突然襲われる。
- 容疑者は右手に包丁1本、左手に2本を所持。
- 男性は腹部を狙われたが、とっさに避けて転倒。
- 容疑者が馬乗りになり切りつけるも、近くの目撃者が通報し駆けつけ、取り押さえる。
- 被害男性は右肘と左頬に切り傷。命に別状なし。
まさに一瞬の出来事。
早朝の通勤路での襲撃は、周囲の住民に強い衝撃を与えました。
現場の様子と周囲の声
現場となった梅光園3丁目の歩道は、閑静な住宅街。
朝は出勤や散歩をする人が多く、「まさかこんな場所で」との声が相次ぎました。
近隣住民の証言:
「朝の6時台はよく人が通るんです。叫び声がして外を見たら、警察がもういた。」
「高齢者の事件が増えていて、本当に怖い。」
平穏な住宅街が、一瞬にして現場と化した――そんな現実が地域を震撼させました。
家族構成は? 一人暮らしか?
現在のところ、浜崎容疑者の家族構成について報道はなし。
妻や子どもの存在、同居者の有無なども明らかにされていません。
ただ、年齢や住所の申告が「自称」である点から、
警察は一人暮らしで身寄りが少ない可能性も視野に入れているとみられます。
近隣住民から「以前から一人でいる姿を見かけた」という情報もあり、
孤立状態にあった可能性が指摘されています。
自宅住所は?(報道での記載範囲)
報道各社は、容疑者の自宅を
「福岡市中央区梅光園3丁目」
と伝えています。
ただし、番地や建物名などの詳細は公表されていません。
また、本人申告による住所であるため、実際にその場所に居住していたかどうかは現在確認中とのことです。
梅光園は、閑静な住宅地として知られ、福岡市中心部にも近い地域。
その静かな町並みに、突如として凶行が起きた形となりました。
SNSアカウントは存在するのか?
現時点で、浜崎容疑者本人とされるSNSアカウントは確認されていません。
主要なSNS(X〈旧Twitter〉、Facebook、Instagram など)を調査しても、
本人の年齢・地域・名前が一致する明確なアカウントは見つかっていません。
報道各社もSNSに関する情報を一切報じておらず、
ネット上での活動履歴や交友関係は不明です。
高齢ということもあり、SNSを利用していなかった可能性が高いとみられます。
警察の見解と今後の捜査
警察は現在、浜崎容疑者の精神状態や生活背景を含めて捜査中。
「受け子だと思った」という供述が本気だったのか、
あるいは混乱状態にあったのか――。
事件は突発的なものとみられていますが、
背景には孤立・妄想・不安感など、現代社会が抱える問題が垣間見えます。
まとめ:孤立する高齢者社会の“見えない危険”
この事件は、単なる通り魔事件ではなく、
「孤立する高齢者の心の闇」が表面化したとも言えます。
85歳という年齢で、なぜ3本もの包丁を持ち歩き、
見知らぬ人を“詐欺の受け子”と誤解して襲ったのか――。
その裏にある不安や孤独は、他人事ではありません。
今後の捜査で、彼の生活背景や心の状態がどこまで明らかになるのか。
福岡の街は、しばらくこの話題で揺れ続けそうです。
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